2012年1月 8日 (日)

ハードラック/薬丸 岳

 人生をやり直したかったのだ。ネットカフェ難民相沢仁は、闇の提示板で募った仲間と軽井沢の金持ちの屋敷に押し入った。だが物色中、仁は何者かに頭を殴られて昏倒。ようやく独り逃げた彼は報道で、屋敷が全焼し、三人の他殺体が発見されたと知る。家人には危害を加えないはずが、おれは仲間にはめられた。三人殺しでは死刑は確実。正体も知らぬ仲間を、仁は自力で見つけねばならなくなった…。

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 本書、いわゆるネットカフェ難民だった若者が主人公の犯罪サスペンスである。
 相沢 仁は失業した後、日雇いの仕事をしながらネットカフェを転々とする毎日だった。いよいよ所持金も底をつこうとしたとき、ネットの闇掲示板で仲間を集め、軽井沢の屋敷を襲う計画を立てた。
 いったん社会からはじかれ転落すれば、這い上がるのが困難となる現実をはじめ、ネットを通じた匿名のつながり、どこか安易な犯行など、ここで描かれているのはきわめて現実的な犯罪の形なのかもしれない。
 主人公は、信じた相手から裏切られるなど不運に見舞われるばかりか、殺人犯に仕立てられてしまう。スリリングな導入部が身に迫り、彼の運命の行方を追わずにはおれない。意外性に富んだ話運びの巧みさで最後まで一気に読ませるミステリーだ。

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2011年12月30日 (金)

学生街の殺人/東野 圭吾

 学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。「俺はこの街が嫌いなんだ」と数日前に不思議なメッセージを光平に残して…。第2の殺人は密室状態で起こり、恐るべき事件は思いがけない方向に展開してゆく。奇怪な連続殺人と密室トリックの陰に潜む人間心理の真実。

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 本作は、『放課後』『卒業―雪月花殺人ゲーム』と合わせ、学園三部作と呼ばれることが多い。現在でも学園物は多いが、『放課後』『卒業』が文字通り学園を舞台にしているのに対し、本作は学生街が舞台である点が一風変わっている。
 光平と同じ店で働く、かつてはメーカーに勤務していたという松木が殺害された。さらに、第二の殺人の犠牲者は光平の恋人広美だった。現場は密室状態。続けざまの連続殺人に衝撃を受ける。広美をいかに知らなかったか、打ちのめされる光平。
 二重三重に張り巡らされた謎は、現在でも十分に通用するだろう。知りなくない真相を光平は次々に暴く。その結果、誰もが不幸になってしまった。彼を駆り立てたのは、若者らしい潔癖さなのか。

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2011年12月26日 (月)

白椿はなぜ散った/岸田 るり子

 望川貴は幼稚園で出会った日仏混血の少女・万里枝プティに心を奪われ、二人は永遠の絆で結ばれていると確信する。小中高大学と同じ学校で過ごし、大学でも同じ文学サークルへ入会するが、そこで出会った大財閥の御曹司が万里枝に急接近する。貴は凡庸な容姿の自分とは違い、驚くほどの美貌を誇る異父兄・木村晴彦に、万里枝を誘惑するよう依頼する。貴の計画は成功するかに見えたが―。錯綜する愛憎。はたして真実の絆はどこに。

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 生涯ただ一人の女性への崇拝が嫉妬にまみれる時、悲劇の扉が開いた。10年後の殺人事件がきっかけとなり、最後の真実が明かされる。

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2011年11月 7日 (月)

黄泉から来た女/内田 康夫

 天橋立で有名な京都府宮津市へ取材に訪れた浅見は、市役所職員の神代静香と知り合う。静香の案内で取材を終えたあと、二人は殺人事件に遭遇。被害者は2日前に静香を訪ねてきていた女性だった! 女性が、亡き母の実家と同じ山形県鶴岡市から来たと知った静香は、一人山形へ。静香の行動を心配した父親からの頼みで、同じく山形へ向かうことになった浅見を待ち受ける、「呪う女」とは――。

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 今回は天橋立と籠神社、羽黒山・月山修験道が舞台。月山、湯殿山、羽黒山は出羽三山と呼ばれ、修験道に基づく山岳信仰、祖霊信仰の山として栄えてきたところである。
 山野を駆け巡る修験者とそれを支える宿坊、悟りを得る土地で俗世にまみれた生臭い人間模様が繰り広げられ、現代の経営の現実が押しかける宿坊と興味深い話題が一杯である。

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2011年10月11日 (火)

マスカレード・ホテル/東野 圭吾

 都内で起きた不可解な連続殺人事件。現場に残されたある手がかりから、次の現場が超一流のホテル・コルテシア東京と割り出された。容疑者もターゲットも不明のまま、警察は大胆にも潜入捜査を開始。やり手の刑事・新田浩介は一流のフロントスタッフ・山岸尚美とコンビを組むことに。そこへ、次々と怪しげな客たちがやってくる。

 ターゲットは、そして犯人は誰なのか。
 誰も予想しえなかった驚愕の真相とは?
 東野圭吾史上最高に華麗な傑作長編ミステリ。

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 本作、『新参者』と同様にオムニバス的な構成も持つ。怪しげな客が現れる度に、行動を探る新田浩介と山岸尚美。この二人のコンビがとても魅力的だ。新田の人物像は、真面目で一匹狼タイプの加賀恭一郎とは対照的ではあるが、刑事としての勘は優れていて、パートナーの意見も取り入れる柔軟性を持っている。話が進むにつれ新田もホテルマンぶりが板についてくるのが面白い。やがて捜査は大きく動き出し、新田も尚美も自らの首をかけて、第4事件を迎えることになった。ついに姿を見せた真犯人とは…。
 いろんな面で『新参者』とは対照的な作品だが、どちらも甲乙つけがたく面白い作品だった。

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2011年10月 9日 (日)

2011年秋烏賊 その3

 昨日、今季3度目の秋烏賊を狙いに丹後半島の東側を狙った。

 天気も良くて今季最高の釣り日和になった。

 前回よりも少し大きくなっていた ↓ 烏賊ちゃん good

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 サイズが大きくなった分、数が釣れない。

 これには致し方ない。

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 今回の釣果は10杯強。
 10杯釣るのがやっとだった。 crying

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2011年9月26日 (月)

ある少女にまつわる殺人の告白/佐藤 青南

 長崎県南児童相談所の元所長らが語る、ある少女をめぐる忌まわしい事件。10年前にいったい何が起きたのか。元所長、医師、教師、祖母……様々な証言が当時の状況を明らかにしていく。大ベストセラーとなった『告白』形式の語りに、大きな謎が加えられたミステリー。関係者を訪ねてまわる男の正体が明らかになるとき、哀しくも恐ろしいラストが待ち受ける!

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 10年前、長崎県南部の児童相談所に保護された10歳の少女・亜紀の周辺を聞いて回っている男がいた。児童相談所の元所長、亜紀の元担任教師や友人、母親の元同僚などの独白によって、虐待されていた少女の事情が明らかになっていく。
 継父の暴力とそれを隠そうとする実母、真実にたどり着けない児童相談所など、大人たちの罪によって亜紀の心の闇は深まる。そして、悲劇は起こるべくして起こった。亜紀にまつわる「事件」が何なのか。
 湊 かなえの『告白』を彷彿させる本書、児童虐待とDVという重いテーマと向かい合った本格派である。長崎弁と一人称の語りやミスリードさせる構成、細かに張った伏線など実にうまく書けている。

Stars35


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2011年9月25日 (日)

2011年秋烏賊 その2

 昨日、台風15号が去った後の今季2度目の秋烏賊を狙いに京都府京丹後市へ行ってきた。いつもなら地磯を狙うのだが、風が強く、ウネリも出ていたので波止で烏賊ちゃんを狙うことにした。

 釣れるのは、この↓サイズ。前回と変わらない。 weep

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 やはり、地磯に比べ波止のサイズは小さい。

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 しかも、釣れる数も少ないときている。
 仕方がないので昼過ぎに撤収。
 今回の釣果は、20杯弱。最悪〜。shock

 

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2011年9月11日 (日)

2011年秋烏賊 その1

 昨日、今季初の秋烏賊を狙いに京都府京丹後市へ行ってきた。

 釣れるのは、この↓サイズが殆ど catface 少し早かったかな?
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 昼から風が強くなってきて、ウネリが出てきたのでやむなく撤収。 bearing
 釣果は、30杯。

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2011年8月23日 (火)

白馬山荘殺人事件/東野 圭吾

 1年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一の死に疑問を抱く女子大生ナオコは、新友のマコトと兄の死んだ信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』を訪ねた。マザー・グースの唄に秘められた謎。ペンションに隠された過去とは?暗号と密室トリックの謎に挑む、気鋭の本格推理力作。

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 本作は、学園ミステリーが二作(放課後、卒業)続いた後に書かれたもので、東野作品の中でも最もオーソドックスな本格ミステリーである。
 舞台は人里離れた山荘。密室トリック。そして暗号。本格ミステリーを盛り上げる趣向が満載である。特に、暗号に対する注力ぶりが半端ではない。
 マザーグースの歌に秘められた謎が、本作のメインである。マザーグースの暗号と比べれば、密室殺人はおまけみたいなものである。

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