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2006年7月

2006年7月31日 (月)

殺人の門(東野 圭吾)

 裕福な歯科医の息子として生まれた田島和幸。不幸の始まりは小学校高学年の頃、祖母の死をきっかけに家運は傾き、果てには、一家離散の状態にまで追い込まれて行く。

 和幸のその後の人生の序章にすぎなかった。和幸の人生には、いつも一人の男が付きまとい、騙され続ける。その男は小学校時代の同級生、倉持修

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 倉持を殺そう。そう考え決意するのだが、殺せない。

 誰しもが心に抱く「殺人願望」。その深層をえぐり出す衝撃作!と、まぁ~こんな感じなのですが・・・。

 和幸が不幸なのは彼自身のせいであって。実際、殺人計画を立てるまでは良いのですが、いざ実行に移すときに辞めてしまう。こんな事を何度も繰り返し、読んで行くにつれイライラしてきました。

 本作、3年前の作品ですが、東野圭吾がこんな作品を書くのか?と、思うくらいショックでした。



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2006年7月29日 (土)

グッドバイ-叔父殺人事件(折原 一)

 一平は、叔母の中西智恵から、叔父が死んだことを知らされた。shock 叔父の四郎は、ネットで知り合った者同士4人で練炭を使って集団自殺を図った。だが、主催者らしい女性だけが意識不明ながらも生き残ったらしい。

 叔母は、叔父の死は自殺に見せかけていた殺人でないかと不審感を抱き、一平に死の「真相」を探るように命じる。

 一平は、集団自殺者の周辺を探り、怪しい者がいないか調べていくにつれ、何者かに監視されている視線を感じ、遂には…。

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 本作は、集団練炭自殺事件を中心に複数の登場人物の語りで、事件の全貌を明らかにしていく作品。



 全体構造や登場人物の心理描写も描けていたとは思いますが、余りに平易なトリックに物足りなさを感じました。weep逆に云えば凝らなかった分だけ読み易かったのかもしれません。 これが折原マジックと云われればそうなのかもしれませんが…。



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2006年7月25日 (火)

みんな誰かを殺したい(射逆 裕二)

 第24回横溝正史ミステリ大賞優秀賞、テレビ東京賞受賞作。



 2作目と3作目を読破したからにはデビュー作である。この作品がどうしても欲しくて、ネットで何とか手に入れる事が出ました。しかも、初版本です。早速、読むことに・・・。



 峠で殺人事件が発生した。被害者は、禿げた小太りの中年男性。

 目撃者は2人、相馬文彦は木陰から犯行の一部始終を目撃し、町村寄子は、逃走する犯人の車と曲がり角ですれ違ったのだ。



 事件は単純に解決するように思えたが・・・。最後まで話はもつれていく緻密なプロット(筋)と交錯する犯罪。



 img20060725.jpg みんな誰かを殺したい

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 本作は、二転三転し読み手の思惑をことごとく裏切り、最後まで先を読ませない展開にsign01 そして、どんでん返し。 話が進めば進むほど混乱が深まり、疑心を抱きながら読み進めていました。



 殺したのはか?

 殺されたのはか?



 タイトルどおり、「みんな誰かを殺したい」ですね。登場人物の多さに参ってしまい頭の中が混乱しましたが面白い作品でした。



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 射逆裕二の3作品中では「情けは人の死を招く」が一番良かったです。



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2006年7月19日 (水)

第三の容疑者(小杉 健治)

 検事・沢木シリーズ第二弾

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 かつて甲子園を沸かしたヒーロー堂本圭次郎が老夫婦殺害の容疑で逮捕される。ヒーローの無実を信じ青年二人が新田弁護士と共に明快な推理と巧みな法廷戦術で冤罪を明らかにしてゆく。

 時を同じくして新田弁護士の事務所近くで殺人事件が発生。shock 沢木の住むマンションの近くということもあり、沢木は現場へ直行した。そこで見た被害者に見覚えが・・・。

 沢木は、殺害される前に携帯で「クニ」と云う相手と電話しているところを目撃していたのだった。しかし逮捕されたのは被害者の後輩、栗林。沢木は栗林が犯人とは思えず「クニ」と呼ばれている人物を探し出すことに・・・。



 捜査して行くにつれ、関係のない2つの事件が微妙に関連し徐々に真実が明かされ、そして2つの事件を解決して行くのですが、検事としての沢木と一人の人間としての沢木、苦悩する様子が上手く描写されていて引き込まれました。

 また、「天使のナイフ」と同様に「贖罪」を問う作品でもありました。



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2006年7月17日 (月)

雨の中、家族と…

 雨の降る中、家族4人で大阪府池田市に在る『インスタントラーメン発明記念館』へ行って来た。インスタントラーメンの発明者、安藤百福の足跡とインスタントラーメンの歴史や変遷などが展示室の壁面を使い年代順に展示してありました。



  ↓昭和33年、最初に発売された「チキンラーメン

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 私より誕生が早かったとは…知らなかったです。



  ↓昭和46年に発売された「カップヌードル

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 浅間山山荘事件にTV中継で有名になったことは有名ですよねsign01 この頃には私も誕生していたので食べています happy01



  ↓昭和51年に発売された「どん兵」と「UFO

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 もうこの頃には無くては成らない存在に成っていましたねsign01

 グルっと展示品を観て周ったあと、自分だけのカップヌードルを作ろうと「マイカップヌードル・ファクトリー」へ…。な・な・なんと待ち時間を含め完成まで約90分掛かるとのこと。でも、折角来たのだから作って帰ろうと云うことで1食分300円を払い出来たのが



  ↓ これです。

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 いやぁ~疲れたですぅ~ weep

 しかし、偉人安藤百福氏の数々の発明ならびに勲章の数には感服致しました。

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2006年7月15日 (土)

硝子のハンマー(貴志 裕介)

 2005年 第58回 日本推理作家協会賞受賞作品



 株式上場を目前に出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。

 エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラそして有人のフロア。厳重なセキュリティ網を破り自室で社長は撲殺された。shock 凶器は?殺害方法は? すべてが不明のまま正義感に燃える弁護士青砥純子は、防犯コンサルタント榎本径に協力を求め密室殺人の謎を解くことに…。

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 試行錯誤しながら次第に真実に近づいて行く課程の描写に引き込まれました。

 後半は一転し犯人の独白により、動機と殺害方法が明らかとなる構成でラストは榎本の泥棒としての腕前を駆使し真相を解明していくと云う、読んでいて飽きない作品でした。



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2006年7月 9日 (日)

公訴取消し(小杉 健治)

 刈谷努は少年院出の青年。森島製作所社長の懸命な支えを受けてまともな生活を続けていた。しかし、その森島が病院側の手術ミスにより脳死状態になってしまう。そして、金融会社を経営する久能十一郎が自宅で殺され shock 容疑者として刈谷努が捕まえた。

 しかし、事件を担当した検事の沢木正夫は、事件の真相が全て明らかにされていないと感じ…。



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 本作は、探偵が登場し真犯人を探し出すミステリーではなく検事が真相を究明して行くと云う一風変わった構成で、大ドンデン返しがあるわけでもなかったが、読んでいて引き込まれました。また、病院の医療ミスにおける被害者の無力さを痛感させる作品でもありました。

 しかし、妻を失った沢木検事の喪失感や、朝川弁護士の愛情を得られなかった息子の孤独感が描かれていますが、ちょっと力不足のところは否めませんでしたね weep



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2006年7月 6日 (木)

女郎蜘蛛(栗本 薫)

 名探偵こと伊集院大介は、銀座で妖艶な和服美人に見入らされてしまい後を着け京友禅の二代目諫早艸月の新作発表会会場へ行ってしまう。そこで知人の松之原カオルと出会い会場の中へ入ることができた。

 和服美人の名は友納比紗子で、しかも代議士の後妻であることが解った。そして初対面であるにも関わらず伊集院大介に気が付いた比紗子は、挨拶を交わし、頼み事があることを打ち明ける。

 ところがその会場で呉服の販売会社の社員が毒殺されてしまう。shock 後日、大介を訪ねてきた比紗子は「幻の友禅」を探してほしいと依頼。大介は「幻の友禅」を巡る事件に巻き込まれ、新たな殺人事件が・・・。



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 本作は、着物に魅せられた人たちの人間模様を描いた作品でしたが私には畑違いで、あまり面白い作品ではなかったです。



 伊集院大介のキャラは良いのですが、1シーンの状況説明がやたらと長いし、同じ言葉を何度も使ったりして・・・読んでいて疲れました。余計な説明を除くと300頁もあれば事足りるのではないかと思いますね~。それにラストがいただけませんsign01 エピローグでも付ければいいのに・・・と思うしミステリーとしてもイマイチでした。

 

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