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2006年9月26日 (火)

密室の鎮魂歌(レクイエム)岸田 るり子

 第14回鮎川哲也賞受賞作品。2年前の作品で、どうしても読みたかった1冊です。しかも、初版本が手に入り、早速読むことに・・・。



 海外でも成功しているある女流画家・新城麗子の個展会場で掛けられた一枚の絵を見た一人の女・篠原由加が騒ぎ失神しかける。この画家が五年前に失踪した自分の夫・鷹夫の居場所を知っているはずだ、と云うのが彼女の不可解な主張だった。

 麗子の風変わりな一枚の絵・『汝、レクイエムを聴け』に描かれた骸骨が持つ旗の絵柄が、失踪した夫の刺青と同じだと言い張る由加。しかし、麗子とその失踪したと云う鷹夫に接点はなかった。

 五年前の謎に満ちた失踪事件…。 鷹夫が居たはずの部屋に残された青酸カリの空き瓶と青酸カリ入りのワインを飲んだと思われる空のグラス。だが・・・そこには誰もいないし、誰の死体もなかった。しかもその部屋は密室状況だったのだ…。shock

 そして、その失踪の現場だった家で五年後の今、再び事件が起きた。今度は密室殺人事件sign01 さらに密室殺人はつづく。

 問題の絵の中に描かれた不思議な模様に隠された、驚くべき真相とは?



 img20060926.jpg 密室の鎮魂歌(レクイエム)

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 本作、リストラされた商業デザイナーのヒロイン・麻美をはじめ登場人物も少なく、纏まっていたしプロット(筋・構想)の点でもよく考えられていました。また、舞台である京都の雰囲気が良く描写されていましたね~ happy02

 ラストでは、犯人自ら真相を明かすと云うのは奇抜でしたが、亡骸で骸骨を作るって云うのはどうかと思いますね~。でも、最近読んだ女流作家の作品は、ダラダラと回りくどくて引き込まれない作品が多かったのですが、今回は、そのような事もなく読み易く引き込まれる作品で良かったです。



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