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2006年10月 7日 (土)

出口のない部屋(岸田 るり子)

 鮎川哲也賞受賞後の2作目となる作品sign01



 美貌の新進作家・仁科千里のもとに原稿を貰いに行った私、魁出版の香川

 「そう、この声だ。己の秘密を封じ込めて、その上から無造作に作ったような人工的なこの声。昔とちっとも変わっていない…。それにしても私に気づかないとは……。」

 私は名刺を差し出した。彼女はそれを自分のほうに引き寄せて一瞬目を細めた。それからもう一度私の顔を見た。

 「ああ、気がついたのだ。私に…」渡された原稿のタイトルは『出口のない部屋』。「読ませていただいていいですか?」彼女はロボットのように無表情のまま頷いた。

 それは、一つの部屋に閉じ込められた二人の女と一人の男の物語。免疫学専門の大学講師・夏木祐子、開業医の妻・船出鏡子、そして売れっ子作家・佐島響

 3人とも気がつくと赤い扉の前に立ち、その扉に誘われるようにして、この部屋に入ったのだった。そして閉じ込められた。angry

 「あなたたちは、どういう経緯でここにやって来たの?」。それぞれが記憶を辿り、部屋に来るまでを話し始める。

 なぜ、見ず知らずの3人は、この部屋に閉じ込められたのか? いったいこの3人の共通点は何なのか? 私の知りたかったことはすべてそこに書かれていた。そして、『出口のない部屋』の意味も明らかに…。



 img20061007.jpg 出口のない部屋

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 本作、プロローグで女性編集者・香川とホラー作家・仁科の再会で始まり、閉じ込められた3人の物語が交互に語られ、エピローグで交錯する物語を読み終えた香川と仁科の場面へと戻り、謎解きが始まります。



 途中、ダラダラと取り留めない話が続くので、つまらない作品だと思いながら読んでいましたが・・・。最後は3つの物語が繋がると云う構成で、まったく予期せね事で驚きました。happy01それに描写も優れていたと思います が・・・。しか~し、ミステリーとしてはイマイチ だし、「それは、ないでぇ~ちょっと強引やでぇ~」って所もありましたので・・・ ・・・



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