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2007年3月

2007年3月26日 (月)

三年坂 火の夢(早瀬 乱)

 第52回江戸川乱歩賞受賞作



 「三年坂で転んでね」 突然大学を中退して実家に戻った兄は、そう言って死んだ。兄が遺した言葉の謎を追って、弟・実之が単身上京。旧制一高受験準備の傍ら点在する三年坂の因縁話を探るうちに、帝大で建築を学んだ兄の壮大な夢、家族を捨てた父の秘密が明らかに・・・・・・。



 img20070326.jpg  三年坂 火の夢

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 本書、“第52回江戸川乱歩賞”を『東京ダモイ』と同時受賞した作品で、明治時代の東京を舞台に兄の死の謎を解くため、三年坂を探す弟・実之の物語『三年坂』と東京大火災と三年坂の関係を探る英語講師の物語『火の夢』とが交互に描かれ進んで行く。そして、最後に二つの物語が結びつき事件の真相が明かされるというものです。



 明治時代の東京を幻想的に描かれているのは良いのですが、情景描写に力が入りすぎていて、読んでいくにつれストレスを感じさせる内容だしannoy、東京の地理をここまで詳しく書く必要はないと思うほどでした。それに結末が唐突過ぎて、今までのフリはなんだったの ? って感じで、ミステリーとしては弱い作品で非常に残念でした。weep



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今回の乱歩賞は不発でしたね~

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2007年3月18日 (日)

乱鴉の島(有栖川有栖)

 友人の作家・有栖川有栖と休養に出かけた臨床犯罪学者の火村英生は、手違いから目的地とは違う島に連れて来られてしまう。通称・烏島と呼ばれるそこは、その名の通り、数多の烏が乱舞する絶海の孤島だった。

 俗世との接触を絶って隠遁する作家。謎のIT長者をはじめ、次々と集まり来る人々。癖のある住人。奇怪な殺人事件。精緻なロジックの導き出す、エレガントかつアクロバティックな結末。



 img20070318.jpg  乱鴉の島

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 本書、烏の孤島を舞台に崇高なる詩人を慕い集まった人々。そこに場違いの火村有栖川が訪問し、殺人事件が発生する。そして、捜査を開始する火村や有栖川に対して、彼らはこの島で一体何を行おうとしているのか口を閉ざし続けるが……、火村の推察により暴かれ、人間のエゴや醜さが描き出された作品でした。



 火村シリーズ4年ぶりの新刊だそうで、よく出来たミステリーに仕上がっていました。消去法から真犯人を見つける推理のプロセスやロジックは本格的で良かったです。しかし、事件発生が中盤あたりから起きる事と、驚愕や感動する場面がなかったのが残念です。weep



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2007年3月 8日 (木)

はずれ

 ハリミツから封筒が届いていた。先月、“お~くぼ君”から教えてもらって『2月プレゼント VE-33墨族 DEEP 3.5D』に応募していたのだった。“当選”したのかと思ったが、封筒に膨らみがない…と、云うことは…“はずれ”である。weep ガックリ。。。

 然しながら……開けてみると、“墨族ステッカー”が入っていた。



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 ラッキーである。はずれた人にもちゃんとプレゼントしてくれるとは、なんと親切な会社なんだろう。アリガタヤ~~“ハリミツ”さん lovely

 今月のプレゼントは、New カラーらしい。今度こそゲットするぞ~~ “ハリミツ”さんお願いねsign01



  セブンアンドワイ

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2007年3月 6日 (火)

トキオ(東野 圭吾)

 男は父親になっていく。「彼」との出会いによって。

 1979年、浅草。時を超えた奇跡の物語。

 俺は、あんたの息子なんだよ、宮本拓実さん。未来から来たんだ。あと何年かしたら、あんたも結婚して子供を作る。その子にあんたはトキオという名前をつける。その子は十七歳の時、ある事情で過去に戻る。それが俺なんだよ。



 img20070306.jpg トキオ

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 本書、不治の病を患う息子・時生に最期のときが訪れつつあるとき、父・拓実は妻に二十年以上前に花やしきで出会った謎の少年との想い出を語りはじめる。堕落した人生を歩んでいた拓実の前に見知らぬ若者が現れ「トキオ」と名乗る青年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の捜索に乗り出す。その過程で若き日の父親は、トキオに窮地を救われ、励まされ、そして、ひとりの人間として成長していく過程を描いた父子の物語です。

 ストーリー的には大したことはないのですが、読んでいくに連れ惹きつけられる作品でした。時を越えた父子の絆には感動しましたね~。 特にラストでは流石sign01東野圭吾って感じで、さわやかな余韻が残りました。



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2007年3月 1日 (木)

シリウスの道(藤原 伊織)

 東京の大手広告代理店の営業部副部長・辰村祐介は子供のころ大阪で育ち、明子勝哉という二人の幼馴染がいた。この三人の間には、決して人には言えない、ある秘密があった。それは…。

 月日は流れ、三人は連絡をとりあうこともなく、別々の人生を歩んできた。しかし、今になって明子のもとに何者からか、あの秘密をもとにした脅迫状が届くsign01いったい誰の仕業なのか?離ればなれになった3人が25年前の「秘密」に操られ、吸い寄せられるように、運命の渦に巻き込まれる・・・。



 img20070301.jpg シリウスの道

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 本書、広告業界を舞台に若手社員が成長していく姿や代理店に繰り広げられる人間模様が大変上手く描かれていたと思う。広告を請け負うまでの流れも凄くリアルで内部事情を垣間見るほど、よく解るものになっている。なかでも主人公・辰村は、二日酔いで出社したり、皺だらけのスーツで出社したり、上司との恋愛ありと…キャラが立っていて面白かった。happy02

 しかし、ミステリーとしては物足りないものでした。500頁にも及ぶ長編にも関わらず、主人公の幼馴染に脅迫状を送りつけてきた人物を探すとういう部分だけで、もともと謎解きのない作品でした。weepそれに最後の気が抜けるような終わり方は…、戴けません。annoy



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