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2007年4月

2007年4月28日 (土)

制服捜査(佐々木 譲)

 警察官人生二十五年。不祥事をめぐる玉突き人事のあおりで、強行犯係の捜査員から一転、単身赴任の駐在勤務となった巡査部長の川久保。「犯罪発生率、管内最低」の健全な町で、川久保が目撃した荒廃の兆し、些細な出来事。嗅ぎつけた“過去の腐臭”とは…。捜査の第一線に加われない駐在警官の刑事魂が、よそ者を嫌う町の犯罪を暴いていく、本物の警察小説。



 img20070428.jpg  制服捜査

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 本書、「逸脱」「遺恨」「割れガラス」「感知器」「仮装祭」の5話からなる短編集で、北海道の田舎町を舞台に元刑事の駐在警官が事件捜査に携われないにも関わらず事件を解決していくというもの。

 物語は、警察小説ながらミステリーではなく、人間模様を上手く取り入れたサスペンスに近い作りになっていました。でも、飽きずにサクサクと読めました。ok それは、短編だったから…。? あと、警察組織に対しての批判も織り込まれているし、何よりも内部の実態や力関係などが垣間見えた作品だった。

 著者は、北海道在住で北海道を舞台にした作品が多いことで知られている。また、日本推理作家協会賞長篇部門・日本冒険小説協会大賞・山本周五郎賞をトリプル受賞している作家である。



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2007年4月23日 (月)

風の墓碑銘(乃南 アサ)

 東京・下町の解体工事現場から白骨死体が三つ。shock そして大家である徘徊老人の撲殺事件。真夏の下町を這いずり回ること二カ月あまり。中年の毒気を撒き散らす滝沢の奇妙な勘働きと、女刑事・音道貴子の大脳皮質は、「信じられない善意の第三者」でようやく焦点を結んだ。名コンビは狂気の源に一歩ずつ近づいてゆく…。



 img20070423.jpg  風の墓碑銘

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 本書、家屋解体現場から白骨遺体が見つかった事件を、所轄署勤務の音道貴子とベテラン滝沢刑事が追って行く。その捜査の過程で、さまざまな過去を持つ人物が登場する。両親を殺害された過去を持つヘルパー、認知症や公訴時効の延長、ひきこもり、といったキーワードが随所に盛り込まれた作品。

 「凍える牙」の主人公・音道貴子のシリーズ最新作で滝沢刑事とのコンビ復活作品です。本格ミステリーというより人間ドラマを舞台にした物語でした。女性である主人公・貴子が刑事としてだけではなく、一人の女性として恋愛や友情に苦しむといった、内面的な部分の表現がとてもリアルに描写されていました。また、音道と滝沢、お互い苦手意識を持ちながらも微妙に変化するやり取りの心理描写は凄く上手い。 ぐいぐいと読者を引き込んでいく作品でした。ドラマ化すれば、うけること間違いないでしょう~ happy02



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2007年4月14日 (土)

心霊探偵 八雲6「失意の果てに」(神永 学)

 前回の事件の被告人にして八雲の姉を名乗る女・七瀬美雪がもう一件の殺人の予告をした。被害者の名は「未解決特殊事件捜査室」の後藤石井の両刑事にしか明かさないという。拘置所へ向かった二人に明かされた名は、八雲の叔父であり住職の斉藤一心であった。拘置所に収監されている美雪に一心が殺せるのか?

しかし予告通りに一心は襲われ、犯行現場には美雪の指紋がついたナイフが……。shock



 img20070414.jpg  心霊探偵 八雲6

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 待ちに待った第6巻。4ヶ月前に発売されていましたが、ズルズルと後のばしになっていて、やっと読むことが出来ました。前作のあとがきで「八雲を少し休ませたい」とあったので、シリーズが終ってしまうのか?或いは長期の休みになるのか?と心配していましたが…、思ったより早く帰ってきましたね~ happy02

 後藤、石井両刑事のドツキ漫才は健在だったし、事件の謎解きや八雲と晴香のラブコメも楽しめました。そして、後藤刑事の奥さんも登場。気になる八雲の父親で両目の赤い男の秘密も明らかにされます。これからどのような進展になるのか?楽しみです。今回は、“”をテーマに少しだけ成長した八雲が描かれた作品でした。



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2007年4月 9日 (月)

花見

 7日の土曜日、部署で毎年恒例の花見をした。時折小雨の降る生憎の空模様ではあったが、昨日から後輩たちが場所取りをしてくれていたので強行突破することに。cardash

 私は、バーベキューセットやデーブル、椅子の段取りをして現地へ出向いた。到着したら後輩たちが先に来ていた。早速、みんなで準備に取り掛かることに。私は、炭の火起こしをした。 これが結構、楽しい。happy02

 

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 右下に写っている人たちは、隣で花見をしていた人たちです。



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 肉は、炭が白くなってから焼く方が美味しい。遠赤外線で焼くのだ。そうしないと直ぐに焦げたり、煤が付いたりして肉が黒くなってしまう。講釈はこれ位で・・・。では、仕事のことも忘れ、乾杯~~~。beer

 午後3時、酔いも回ってこれから・・・と言いたいところですが、そろそろお開きということで・・・撤収。みんなでワイワイ、楽しいひと時を過ごせました。 また、来年も花見をしましょう。今度は晴れますように・・・。

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2007年4月 6日 (金)

スノーバウンド@札幌連続殺人(平石 貴樹)

 北大受験を目指す17歳の浩平は、ナンパした久美子を誘拐して身代金を要求したが、翌日死体で発見。shock 続いて捜査をあざ笑うように第2の他殺体が…。そして雪の中、ついに第3の事件が起こる。shock

緻密に仕組まれた札幌の連続殺人事件に車椅子の美貌の弁護士・山崎千鶴がいどむ、その結末は?誘拐事件のもつれか?あやしげなPJ教団の仕業か?名探偵が解決をあきらめた事件の真相とは?

「本格もの」にこだわりつづける著者が雪の札幌を舞台にくりひろげる満足過剰な本格推理。



 img20070406.jpg  スノーバウンド@札幌連続殺人

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 本書、16年前に起きた誘拐未遂事件から勃発した連続殺人事件の謎を解いたにも拘らず何も話さずに去ってしまった探偵役の弁護士・千鶴。友人の弁護士・里緒が事件の経過を正確に記すことで、千鶴がたどり着いた真相に近づこうと事件に関する出来事をノートに残すことにより、その謎を解き明かそうとするもの。

 事件にかかわった人たちによって書かれた手記のかたちをとった作品で、探偵役の弁護士・千鶴は、前作の『サロメの夢は血の夢』に引き続いての登場です。

 この作品、地味ですが着実な伏線が張られてミステリーとしては、面白く楽しめる作品でした。 しかし、途中で犯人が判ってしまうのは、どうかと思われますが・・・。weep

 登場人物が多いからなのか人物描写がイマイチ。こんなにも沢山、登場させる必要があったのか疑問です。それにキャラが立ってなく、探偵役の千鶴には感情移入できませんでした。ラストの謎とき部分では犯人とともに彼女のことも語られています。これがまた、スッキリとしない終わり方でした。



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2007年4月 1日 (日)

片眼の猿(道尾 秀介)

 俺は私立探偵。ちょっとした特技のため、この業界では有名人だ。その秘密は追々分ってくるだろうが、「音」note に関することだ、とだけ言っておこう。

 今はある産業スパイについての仕事をしている。地味だが報酬が破格なのだ。楽勝な仕事だったはずが…。気づけば俺は、とんでもない現場を「目撃」してしまっていた。



 img20070401.jpg  片眼の猿

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 本書、盗聴専門の探偵事務所を経営する主人公・三梨幸一郎の一人称で書かれている作品です。ある楽器会社からの依頼を受け、調査して行くうちに殺人事件が起こり巻き込まれてしまう。事件解決に向け事務所の在るアパートの住人達が織り成す数々の人間模様とサプライズ。

 ストーリーや設定はミステリーというより、ハードボイルド調にユーモアを取り入れた軽やかな作りになって、事件を解決するための謎解きがなく少し残念でした。weep しかし、ラストで明かされる秘密……騙されていましたぁ~shock、至る所に伏線が張られていたのに気が付かなかったです。というより先入観の裏をつかれたと云った方が良いのかもしれない。また、著者が伝えたかったメッセージも構築されていて、流石sign01サプライズマジシャン”と呼ばれるだけのことはあるなぁ、と思わせる作品でした。



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