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2007年4月23日 (月)

風の墓碑銘(乃南 アサ)

 東京・下町の解体工事現場から白骨死体が三つ。shock そして大家である徘徊老人の撲殺事件。真夏の下町を這いずり回ること二カ月あまり。中年の毒気を撒き散らす滝沢の奇妙な勘働きと、女刑事・音道貴子の大脳皮質は、「信じられない善意の第三者」でようやく焦点を結んだ。名コンビは狂気の源に一歩ずつ近づいてゆく…。



 img20070423.jpg  風の墓碑銘

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 本書、家屋解体現場から白骨遺体が見つかった事件を、所轄署勤務の音道貴子とベテラン滝沢刑事が追って行く。その捜査の過程で、さまざまな過去を持つ人物が登場する。両親を殺害された過去を持つヘルパー、認知症や公訴時効の延長、ひきこもり、といったキーワードが随所に盛り込まれた作品。

 「凍える牙」の主人公・音道貴子のシリーズ最新作で滝沢刑事とのコンビ復活作品です。本格ミステリーというより人間ドラマを舞台にした物語でした。女性である主人公・貴子が刑事としてだけではなく、一人の女性として恋愛や友情に苦しむといった、内面的な部分の表現がとてもリアルに描写されていました。また、音道と滝沢、お互い苦手意識を持ちながらも微妙に変化するやり取りの心理描写は凄く上手い。 ぐいぐいと読者を引き込んでいく作品でした。ドラマ化すれば、うけること間違いないでしょう~ happy02



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