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2007年7月18日 (水)

厭魅の如き憑くもの(三津田 信三)

 憑き物筋の「黒の家」と「白の家」の対立、「神隠しに遭った」ように消える子供たち、生霊を見て憑かれたと病む少女、厭魅が出たと噂する村人たち、死んだ姉が還って来たと怯える妹、忌み山を侵し恐怖の体験をした少年、得体の知れぬ何かに尾けられる巫女―。そして「僕」が遭遇した、恐るべき怪死を遂げてゆく人々と謎の数々…。shock 奇才が放つ、ミステリーとホラーの禍々しい結晶、ついに昇華。



 img20070718.jpg  厭魅(まじもの)の如き憑くもの

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 本書、憑き物村、神隠し村、案山子村と呼ばれる極めて特殊で閉鎖的な村の最も曰くのある谺呀治(かがち)家の上屋を舞台にして起こった一連の怪奇事件を、作家である刀城言耶(とうじょう・げんや)が解き明かすというもの。

 谺呀治家のカカシ様の障りではないかと騒がれ、被害者には組笠と蓑、そして何かが口に押し込まれている。横溝正史を彷彿させるような事件の起き方に引き込まれてしまう。ホラー作品なので所々に背筋がゾーっとする場面が有り楽しめた。ok

 ミステリー的には伏線が多数張られていて、なかなか考えられた作品だしプロットも確りしていた。最後の謎解きのシーンでは二転三転する場面が有り探偵役の頼りなさが目立つ。これは著者の意図したことだろうか?



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