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2007年8月

2007年8月27日 (月)

占拠ダンス(木宮 条太郎)

 邦和信託銀行神田支店。ある朝、開店時間を過ぎてもシャッターが開かない。一社員の嫌がらせかと高を括る上層部だったが、立てこもった犯人から全社員に宛てた一通のメールが届く。「神田支店は占拠された。宣言する。これはストライキだ」邦和信託の恥部が詰まったデータで経営陣に揺さぶりをかける占拠犯は、交渉役として、六年前の金融危機で袂を分かったかつての同期を指名する―。



 img20070827.jpg 占拠ダンス

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 本書、信託銀行を舞台に金融恐慌化の銀行の実態を鋭く抉り、会社組織に憤慨を募らせるサラリーマンの心の叫びを代弁したエンターテイメント作品。

 組織内部の人間模様などサラリーマンの心中を上手く描いている。序盤は共感する部分が多々あり面白かったが、終盤にかけ少し息切れした感があった。しかし、事件を起こすきっかけになった真相には驚かされた。shock

 この作品、会社組織に不満を持ち一矢報いたいと思っている会社人にたちにお勧め。でも、本来は経営者側の方々が読むべき作品かな…。



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2007年8月26日 (日)

 今朝、近所に住んで居る親戚の兄ちゃんが鮎を持って来てくれた。昨日、揖保川水系へ出かけて大漁だったようだ。 いつも大漁の時はお裾分けを戴く。

 『今回はサイズがマチマチで申し訳ないと…』そんなことはない。旬の魚が戴けてとてもうれしい。 happy01 大きいのは塩焼きに、小ぶりなのは甘露煮にして戴くことにする。 beer の肴にはもってこいだ。sign01



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 兄ちゃんは鮎の友釣りを始めて今年で3年目になる。今シーズンは、昨日で14回目の釣行で、現時点では去年より少ないらしい。今シーズンの初め“冷水病”が発生し、数が激減してしまい釣れなくなったので釣行数が減ったらしい。それでも、私から言わせれば行き過ぎだと思うが…。兄ちゃんも根っからの釣りキチである。

 シーズンもあと1ヶ月程。このあと何回行くのやら…。

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2007年8月25日 (土)

アオリイカ(新子 その1)

 お盆も終わり、そろそろ新子ちゃんが釣れるのではないかなぁ~?そんな思いから今朝、友人3人と明石の某所へ行って来た。cardash

 夜が明けた頃に到着し、早速タックルの準備。2ヶ月ぶりのキャスト&シャクリ。ちっちゃな新子ちゃん達が手前に寄ってきた。エギと変わらない大きさだsign01いや、エギより小さいかも…。とにかくサイトでまずは1杯目をゲット。



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 可愛らしい新子ちゃん。

 追加で2杯を釣り上げたが、後が続かない。weep

 寄っては来るものの抱こうとはしないのだsign01まだ小さ過ぎるから…?

 結局、この場所を諦め某所へ移動することに。rvcardash



 しかし、次の場所も似たような小さいサイズばかりが寄って来る。友人達もポツポツと釣り上げるが同じようなサイズばかりだ。



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 気温も上がり暑くなってきたので撤収することに。

 今回の釣果で解ったことは…新子ちゃんは、まだ小さいということ。あと2週間もすれば釣り頃のサイズになっていることだろう。

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2007年8月13日 (月)

宿命(小杉 健治)

 凄惨だったが、単純な殺人事件に思えた。包丁で刺された男性は死亡し、被疑者の女は素直に犯行を自供している。動機も十分に納得できるものだった。だが、沢木検事は最初から違和感を拭えないでいた。そして、彼女の思わず発したひと言に沢木の疑念は確信に変わる。事件の真犯人は? そして女が隠し通そうとする秘密とは? 迫真の司法ミステリー。



 img20070813.jpg  宿命

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 本書、検事・沢木正夫シリーズの4作目。被疑者の唐突な言葉から5年前に亡くなった沢木の妻・貴子の死の真相を探ることとなる。貴子殺害事件の謎が明らかになると共に貴子の過去を知ることに。shock ほんとうのことを知ることが、必ずしも救われるのか? かえって傷つくことになるのではないか? でも、真実が知りたい。残酷な運命のいたずらに翻弄される主人公・沢木

 感情移入させられる素晴らしい作品で一気に読める。 そして、ラストでは驚愕の真実が待ち受けていた。涙するほど、久々に感動する作品に出会えた。 ぜひお勧めしたい。



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2007年8月12日 (日)

ジェネラル・ルージュの凱旋(海堂 尊)

 桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入や、ドジな新人看護師・姫宮と厚生労働省の“火喰い鳥”白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。

 将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか……。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。



 img20070812.jpg  ジェネラル・ルージュの凱旋

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 本書、2作目の『ナイチンゲールの沈黙』とほぼ同時進行のとなっている。今回は凄腕の救命救急センター部長・速水に収賄容疑が掛かり、倫理問題審査会やリスクマネジメント委員会を通じて現在の救急医療に対して問題提起した作品。

 著者としては4作目となるこの作品。3作目がかなりパワーダウン していたこともあり、この作品を購入するのを思案していたが意を決し sweat01 購入。半分諦めムードで読んでいたが…医療現場の臨場感ある描写には圧巻で引き込まれた。予想を反し大いに楽しめるエンタメ作品だった。 これも『ナイチンゲールの沈黙』『螺鈿迷宮』が伏線となっているのだろう。



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2007年8月11日 (土)

首挽村の殺人(大村 友貴美)

 第27回横溝正史ミステリ大賞受賞作。



 『ますます事件は奇怪だ。尋常ではないね』岩手県でもとりわけ雪深く、過疎に悩む鷲尻村。無医村の状態が続いていたこの村に、東京から待望の医師・滝本志門がやってきた。しかし、滝本の着任以後、村では謎の変死が立て続けに起こる。それは、殺害後の遺体を異様な形で人目に触れさせるという、前代未聞の連続猟奇殺人事件だった。 shock

 この村が「首挽村」という不吉な名前で呼ばれる理由とは? 村人すら忘れかけていた忌まわしい過去が、事件の真相を浮かび上がらせる―。



 img20070811.jpg  首挽村の殺人

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 本書、長らく無医村状態だった村に、東京から医師・杉総一朗がやって来るが、5カ月後に杉は崖から転落して命を落とす。杉の後継に同期の滝本志門が着任するが、滝本が村に来てから忌まわしい”昔話”になぞられた連続猟奇殺人事件が起こる。『首挽村』という不吉な名前の由来、村人すら忘れかけていた忌まわしい過去が、事件の真相を浮かび上がらせる。

 過疎化や少子高齢化、町村合併、自然破壊などの問題にあえぐ東北の寒村が舞台であり、陰惨な歴史をちりばめ、現代の田舎の問題点を上手く取り入れている。しかし、情景描写はイマイチsign01自然の驚異が伝わってこない。そして、人物描写も不足しているため人物の魅力が伝わってこないのが残念だ。weep また終始、場面と語り部が変わるので、出来事が連続で繋がりにくい。



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