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2007年10月

2007年10月30日 (火)

心霊探偵八雲―SECRET FILES絆(神永 学

 叔父、一心の口から語られる中学校時代の八雲。彼は心を閉ざし、決して他とは交わろうとはしない少年だった。そんなある日、学校で肝試しをしていた同級生、佐知子が赤ん坊の幽霊に取り憑かれるという事件が起きる。shock

それぞれの願い


 公園で発見された女の死体。その背中にはナイフで刻まれたメッセージが残されていた。そして公園に現れる女の子の幽霊のうわさ。後藤は八雲に捜査に協力するよう求める。
亡霊の叫び


 魅力的な少年八雲が大反響を呼んだ外伝『それぞれの願い』と、八雲と後藤刑事がコンビを組む第2の事件『亡霊の叫び』を収録。



 img20071030.jpg  心霊探偵八雲―SECRET FILES絆

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 特異な能力が備わっているせいで周囲から疎まれ、気味悪がられる八雲。その八雲にとって忘れられない人で、一心以外に心を開いた人物について語られている。また著者が最後に『人は絶えず変化していくもの』と書いているように八雲の成長していく姿を、本作は外伝という形で晴香に出会う前の物語として描いている。

 今回の作品は、晴香と石井刑事の登場がなかったためか?ラブコメタッチではなく、シリアス的に仕上がっている。何時もと違う感じで、これもまた良かった。happy01

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セブンアンドワイ

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2007年10月27日 (土)

追伸(真保 裕一)

 単身でギリシャに赴任したに、一方的に離婚を切り出した妻の奈美子。納得できない悟に対し、奈美子は祖父母の間で交わされた手紙のコピーを送る。約50年前、祖母は殺人の容疑で逮捕されていた。頑なな態度を貫く祖母と、無実を信じ奔走する祖父。ふたりの手紙には、誰も知ることのない真実が語られていた…。shock



 img20071027.jpg  追伸

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 離婚に直面した夫婦(悟と奈美子)の手紙でのやり取りが進んでいく中で、50年前の奈美子の祖父と祖母の手紙を取り出しお互いの真情を吐露していく。前作の『最愛』で “罪を犯した人を受け止められるのか” に続き本書では、 “裏切った人を受け止められるのか” という愛のかたちを解き明かす作品。

 終始手紙のやり取りだけというプロットであるため語り手がなく、描写は無論のこと感情移入すらしづらいものになっていた。また、時代の違う男女の手紙なのに文体が似すぎているというのは如何なものか?そして、ミステリー的な要素も欠けていた。何よりも男女の関係というものは、もっとドロドロしているもので本書のように綺麗に纏め過ぎていると面白味がない。



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2007年10月20日 (土)

異界(鳥飼 否宇)

 明治三十六年(一九〇三)年春――。

 那智勝浦で奇怪な少年の姿が目撃される。目撃者の証言によると、少年は鶏や兎を襲い、人語を解せず獣のように吼えながら山の中へ逃げていったという。その後も目撃例が相次ぎ、村人の間には狐憑きの少年とか、神の姿だとかの憶測が流れる。そのさなか、とある病院で乳児が攫われるという事件が発生、博物学者・南方熊楠は弟子と共に事件解決へと乗り出すのだが。神話、狐憑き、山の民――。日本の風土に根づいた神秘を繙きながら明かされていく驚天動地の真相とは・・・・・・ shock



 img20071020.jpg  異界

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 本書、秘境と云われる熊野が舞台で念入りに作り上げられたプロットと巧妙なトリックを駆使し、それらを見事に融合させた作品となっている。

 熊野の神秘さが伝わってくる描写には、あたかも自分がそこに居るような錯覚を覚えるほどの素晴らしいさがあった。また、山の民がなぜ〝サンカ〝と呼ばれ、蔑ろにされてきたのかを紐解く歴史的背景が丁寧に語られている。しかもそれがラストの謎解きに上手く絡んでくるあたりは惹きつけられるものがある。ミステリーとしても十分読み応えがあったし、熊楠と弟子の太一の絡みもコミカルで読んでいて楽しめる作品だった。



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2007年10月13日 (土)

アオリイカ(新子 その4)

 今朝、久し振りに明石の某所へ行ってきた。cardash

 5時前に到着し準備に取り掛かろうとした時、“お~くぼ君”と出会った。どうやら昨夜から友人と二人で来ていたらしく、今から帰宅するとのこと。そこで、ポイントの状況を聞くことに……。

 投げ釣りをしている人が居るためにキャストできるところが限られている。しかもエギンガーが多く、潮の流れが速いとのこと。う~~ん、どのような釣りをすればいいのだろう。潮が早いとなると底がとれない。最悪の状況だ weep 果たしてイカちゃんを釣ることができるのか……。

 釣果を聞いてみると“お~くぼ君”は、3.5号鉛チューンで2杯釣り上げたとのこと。流石だぁ~。

 タックルの準備も終わり“お~くぼ君”と別れ、先ずはキャストできるところを探さねば… run 周囲はまだ暗く、夜明けまで少し時間がある。なんとか場所を確保し、3.0号のエギを付けキャストする。やはり3.0号では流されてしまう。ならばショートジャークで活性の高いイカちゃんを狙うが、全くダメ。

 暫くすると潮の流れも緩やかになり、底をとれるようになってきた。そして、 白々と夜が明けてきた。朝マズメだ、いよいよここからが本番。 気合を入れキャスト。だが…全くダメ。weep 無情にも時間だけが過ぎていく。

 時計は7時を指している。今日は8時までの予定。このままでは丸ボウだsign01と思っていると、潮が止まりかけている。これは狙い目かなぁ~と考えていると、『きたぁ~~』やっとのことで1杯をゲット。



 

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 大きさも掌位になり食べごろサイズではないかぁ~、それに、丸ボウを避けることができた。うれしい。happy02

 
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 この後、2杯を追加し8時になったところで竿を畳むことに。

 結局、今日の釣果は3杯。一時はどうなるかと冷や冷やものsweat01 だった。

 早く、デジカメを新調しないと……携帯で撮ると、どうしてもブレてしまう。annoy



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2007年10月 5日 (金)

首鳴き鬼の島(石崎 幸二)

 相模湾に浮かぶ竜胆家の私有地・頸木島は、『首鳴き鬼』の伝説から首鳴き島と呼ばれていた。首を切られた鬼の身体が首を求めて鳴きながら彷徨うという伝説だ。shock

 若者向け情報誌の怪奇スポット特集の取材で、ガールフレンドの茜とともに島を訪れた編集者・稲口は、後継者問題で一族が集まる頸木島の頸木館で、伝説に見立てた連続殺人事件に巻き込まれた…。weep



 img20071005.jpg  首鳴き鬼の島

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 孤島の館で伝説に見立てた連続殺人が起こり、名探偵が謎解きをするというプロットは、ミステリーでは王道。本作はその王道のような作品だが、謎解きをするところでは予想を裏切られる展開が待ち構えている。というのも主役の稲口恒一が名探偵に成り切れないところだ。

 しかし、最後には稲口の友人で理工学部助手・影石瞬一が事件の真相を語る。そして、ラストではDNA鑑定の盲点を突いたトリックの解明に度肝を抜かれる。 ここが本作の面白いところだろう。

 だが、犯人が連続殺人を犯すにあたり、動機が薄いように思えるのが残念である。weep



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