« ミカン狩り | トップページ | 交渉人遠野麻衣子・最後の事件(五十嵐 貴久) »

2007年11月25日 (日)

いつか陽のあたる場所で(乃南 アサ)

 治療院の受付嬢、芭子29歳。パン屋のパート、綾香41歳。一見普通の生活を送る彼女たちはしかし、決して口に出せないある秘密を抱えていた――。警官の姿を見てはギョッとし、お年寄りの会話に加わってホッとする。ディープな下町・谷中を舞台に、大きな涙とささやかな喜び、そしてときどきハードボイルドな新生活が始まったsign01



 img20071125.jpg  いつか陽のあたる場所で

icon



 罪を犯し刑期を終えて、新しい生活を送るが、そう簡単にはすべてを過去に押し流すことなど不可能。毎日を地道に暮らす事だけで精一杯の日々。本作は、犯した罪に対する悔恨の情に駆られながら誠実に生きようとする女性を描いた作品で4つの短編連作からなっている。

 犯罪を犯したヒロインが、その後を東京の下町を舞台にユーモアを交え、一回り歳上の女性と寄り添いながら歩んでいく姿が印象的だった。また、彼女らが暮らす下町の雰囲気を醸し出す描写は流石だ。



stars-2-5-.gif


 

|

« ミカン狩り | トップページ | 交渉人遠野麻衣子・最後の事件(五十嵐 貴久) »

乃南 アサ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ミカン狩り | トップページ | 交渉人遠野麻衣子・最後の事件(五十嵐 貴久) »