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2008年1月 2日 (水)

メディア・スターは最後に笑う(水原 秀策)

 瀬川恭介は史上最年少でショパンコンクール優勝を果たした天才的なピアニスト。ある日恭介は罠にハメられ、殺人事件の第一容疑者となってしまう。伝説のピアニストによる殺人事件、しかも被害者は国民的人気の美少女ピアニストという、センセーショナルな話題は、マスコミの恰好のエサとなる。記者たちが、インパクト優先の記事作りに夢中になるなか、元女子アナウンサーの相沢奈緒は、真実を求めて奔走するが…。



 img20080102.jpg メディア・スターは最後に笑う

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 身に覚えのない殺人事件の容疑者となった、主人公の天才ピアニスト・瀬川恭介。メディアによって『犯人』に仕立て上げられながらも、自分の潔白を晴らし、真犯人を見つけ出していく。

 本作、前作と同様に癖の無い文体とリーダビリティに満ちた展開に仕上がっている。何よりも主人公のキャラも立っていて、飽きずに一気に読める作品だった。そして、メディアの怖さを痛感させられる作品でもあった。

 難を云えば、ミステリーのインパクトの弱さが挙げられる。ラストでの謎解きのキレの鈍さが目立ったし、伏線や真相に至る手掛かり等が幾分弱い感じがした。とはいえ、エンターテイメントとして読めば楽しい作品に仕上がっている。

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