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2008年3月 2日 (日)

首無の如き祟るもの(三津田 信三)

 奥多摩に代々続く秘守家の「婚舎の集い」。二十三歳になった当主の長男・長寿郎が、三人の花嫁候補のなかからひとりを選ぶ儀式である。その儀式の最中、候補のひとりが首無し死体で発見された。犯人は現場から消えた長寿郎なのか?しかし逃げた形跡はどこにも見つからない。一族の跡目争いもからんで混乱が続くなか、そこへ第二、第三の犠牲者が、いずれも首無し死体で見つかる。古く伝わる淡首様の祟りなのか、それとも十年前に井戸に打ち棄てられて死んでいた長寿郎の双子の妹の怨念なのか―。shock



 img20080302.jpg 首無の如き祟るもの

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 戦中戦後の古い因習に縛られた村を舞台に、旧家の跡取りを巡る斬首死体の連続殺人事件が起きる。伝承、呪術、儀式、祟り、と横溝正史を彷彿させるような巧妙で緻密な本格推理作品に仕上げられている。

 『厭魅の如き憑くもの』『凶鳥の如き忌むもの』に続く、刀城言耶(とうじょう・げんや)シリーズ第三弾となる本作、ホラー要素はかなり後退しているものの、前作に比べるとトリックも然ることながら、二転三転する謎解きには驚かされる。これも緻密に考えられた伏線の張り方にあるのだろう。そして、ラストの大ドンデン返しには感服させられる。

 しかし、読み易さという面では多少難があるかな・・・。weep



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