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2009年8月24日 (月)

妃は船を沈める/有栖川 有栖

 所有者の願い事を3つだけ、かなえてくれる「猿の手」。“妃”と綽名される女と、彼女のまわりに集う男たち。危うく震える不穏な揺り篭に抱かれて、彼らの船はどこへ向かうのだろう。―何を願って眠るのだろう。

 臨床犯罪学者・火村英生が挑む、倫理と論理が奇妙にねじれた難事件。



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 恐怖小説の古典としてあまりに有名な『猿の手』。あの作品で語られているのは猿の右手で、じつは左手も実在していたとしたら。そして、その手が自分の手元にあったとしたら。想い人を我がものにしたい執着と、もてはやされながら虚飾に溺れていたい自意識と。かなう願いは、果たして誰のものなのか?

 わずか3年弱のあいだに、立て続けに二つの事件の当事者となった謎の女。犯罪社会学者・火村英生と作家・有栖川有栖が、縺れた事件の真相と、背後に浮かび上がる人間のどうしようもない性に迫る。



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2009年1月31日 読破

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