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2010年1月13日 (水)

鬼蟻村マジック/二階堂 黎人

 宴席の最中だった。突然部屋の中に入ってきたのは「鬼」―祭で使う鬼の面をつけ蓑をまとった「鬼」だった。鬼はいきなり客に斬りかかり、部屋を飛び出していった。そして別の部屋に入りこんだところで、幻のように消え去ったのだった。それから七十年、「鬼」はふたたび現れ、人々を惨禍に巻き込んでいく。畳みかける不可能犯罪に水乃サトルが挑む。

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 本書、“鬼”が突然現れて軍人を斬って消えてしまうという戦前に起きた不可思議と、酒造を営む地方の旧家で起きた凄惨な連続殺人事件を、変人美形探偵水乃サトルが解き明かすもの。
 旧家に古くから伝えられてきた風習や秘められた怨念を暴くという内容は、横溝正史を彷彿させるものがあり、鬼の姿をした男が密室から消失するという不可能犯罪には目を惹くものがある。また、トリックにも感心させられた。

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2009年8月24日 読破

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