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2010年1月17日 (日)

水魑(みづち)の如き沈むもの/三津田 信三

 奈良の山中の村で、珍しい雨乞いの儀が行なわれるという、村に豊かな水をもたらす湖には水魑という神様がいるとも―。その儀式の最中、刀城言耶の眼前で事件は起こる。さらに儀式の関係者が次々に不可解な状況で殺されていく。二転三転のすえに示された真犯人とは…。
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 三人称で描かれた本書、序盤から中盤に懸けては雨乞いの儀式の説明や、儀式に関わる人たちの人間関係が語られ、事件が起きるのは中盤になってからである。これにはやや気怠さを感じさせられる。だが、事件が発生してからは読者にページをめくらせる面白さがある。
 衆人環視のもと密室状況下殺人という不可能犯罪の真相はシンプルかつ明快。なぜ、わざわざ儀式の際に殺すのかという問いにも、必然性のある答えが用意されている。伏線の回収は相変わらず見事なできである。
                         Stars40_2

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