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2010年1月13日 (水)

あれから/矢口 敦子

 高校1年の千幸と中学3年の夕美姉妹は、ある朝、父が電車内で痴漢をし、咎めた男性を線路に転落死させたと知らされる。二人は偶然出会った大学生たちの力を借り、父の汚名を晴らそうとするが…。10年後、看護師として一人働く千幸の前に、忌まわしい過去を彷彿させる女性が現れる。そして、哀しくも驚くべき真実が明らかになる。

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 主人公・千幸の父親が痴漢をはたらいたとして逮捕されるが、取り調べの隙をついて飛び降り自殺を図る。父親は本当に痴漢をはたらいたのか?青年を突き落としたのか?千幸と妹は偶然知り合った大学生の協力を得て、共に真相を突き止めようとするが、真実はうやむやのまま、やがて妹は自殺、母親は病死。
 家族崩壊という悲惨な状態に追い込まれながら、生い立ちをひた隠しに生きてきた主人公だが、内容的には重くなく、読みやすい作品ではあったが単調なストーリー展開や、ラストにもうひと捻り欲しい感は否めない。なんとなく物足りなさが残る作品であった。

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2009年6月19日 読破

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