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2010年5月

2010年5月23日 (日)

不等辺三角形/内田 康夫

 歴史の闇に消された秘密の三角形。光彦は時を越えた謎を解けるのか?!
 不思議な漢詩が隠されていた“幽霊箪笥”。それを執拗に求めた2人が殺された……。
 名古屋、奥松島で起きた殺人事件を繋ぐもの。それは名古屋の名家に伝わる古い仙台箪笥だった。事件解明を依頼された浅見光彦は、箪笥から見つかった謎の漢詩に注目し、その意味するところを解こうとする。そんな中、ある閃きが光彦を襲う。
 
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 作品の主たる舞台となっている『陽奇荘』というのは、名古屋市に実在する施設をモデルにしている。作中には『汪兆銘』という中国ばかりではなく、日本の昭和史にも記録されているほどの人物が登場する。また、実際にある中国の古い詩を借用したのもで、『陽奇荘』の名前の由来になっている漢詩も用いられている。
 作中には現実に存在するものが数多く出てくるため、事実と虚構の区別がつかなくなりそうである。しかし、本作はあくまでもフィクションである。そのことを踏まえた上で読むと、虚実ない交ぜたミステリーは楽しめる。

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2010年5月 2日 (日)

神苦楽島/内田 康夫

 秋葉原で若い女性の不審死に遭遇した浅見光彦は、出張先の淡路にて日本神話、民俗、古くからの習慣が絡み合う、不可解な殺人事件に巻き込まれる。やがて政治家の陰謀まで見え隠れし、事件の背後にある組織に光彦は戦慄するのだった――。

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 古事記に描かれた「国産み」神話、伊勢や奈良の遺跡、淡路の「拝み屋」の呪詛、民間信仰などが登場する一方、官僚や政治家と大企業の癒着、怪しい団体まで描かれる傑作長編ミステリー。

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Stars30

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