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2011年5月

2011年5月31日 (火)

大絵画展/望月 諒子

 日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 ゴッホ作「医師ガシェの肖像」はロンドンのオークションで日本人が競り買った。バブルが弾け、倉庫に眠るその絵を盗み出した男と女は、コンテナの中に135点もの世界の名画があることを知る。史上最大の強奪、二千億円を超える大事件。絵画を愛するものたちが騙し騙され、仕掛けた大絵画展! 痛快でスリリングなコンゲーム小説。

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 物語は、銀座のクラブに勤めていた女、無名の若い画家、画廊経営者らの関係が複雑に絡み合いながら進む。登場人物を結びつけるのは、ゴッホの名画「医師ガシェの肖像」。1990年、ニューヨークのオークションで、日本人実業家が当時の絵画史上最高額で落札して有名になった作品だ。
 本書、バブル崩壊の影を描きながらも最後には救いを感じさせるストーリーもさることながら、伏線の張り方が実に上手い、楽しめる一冊だった。

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