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2011年8月

2011年8月23日 (火)

白馬山荘殺人事件/東野 圭吾

 1年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一の死に疑問を抱く女子大生ナオコは、新友のマコトと兄の死んだ信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』を訪ねた。マザー・グースの唄に秘められた謎。ペンションに隠された過去とは?暗号と密室トリックの謎に挑む、気鋭の本格推理力作。

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 本作は、学園ミステリーが二作(放課後、卒業)続いた後に書かれたもので、東野作品の中でも最もオーソドックスな本格ミステリーである。
 舞台は人里離れた山荘。密室トリック。そして暗号。本格ミステリーを盛り上げる趣向が満載である。特に、暗号に対する注力ぶりが半端ではない。
 マザーグースの歌に秘められた謎が、本作のメインである。マザーグースの暗号と比べれば、密室殺人はおまけみたいなものである。

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2011年8月 3日 (水)

真夏の方程式/東野 圭吾

 両親の都合で、夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平。その旅館「緑岩荘」は美しい海を誇る瑠璃ヶ浦にあった。一方、湯川は海底鉱物資源の開発会に招かれ、やはり「緑岩荘」に滞在することとなった。
 その翌朝、港近くの堤防で男性の死体が見つかった。男は、もう一人の宿泊客・塚原。これは事故か、殺人か。思わぬ事件に巻き込まれた恭平、環境保護活動にのめり込む旅館の一人娘・成美、観光業がふるわず廃業を考えるその両親、そして死んだ男はなぜこの町にやって来たのか、湯川が気づいてしまった真相とは…。

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 本書は、湯川が仕事先で出くわした殺人事件に警視庁の草薙が曰くつきで参加する。恭平という少年とのひと夏の思い出とともに事件の真相にたどり着く。誰かを守りたいと思ってしたことが新たな事件に繋がってしまう、最後の切ない終わり方は、『容疑者Xの献身』を彷彿させる。

Stars45


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