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2011年12月

2011年12月30日 (金)

学生街の殺人/東野 圭吾

 学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。「俺はこの街が嫌いなんだ」と数日前に不思議なメッセージを光平に残して…。第2の殺人は密室状態で起こり、恐るべき事件は思いがけない方向に展開してゆく。奇怪な連続殺人と密室トリックの陰に潜む人間心理の真実。

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 本作は、『放課後』『卒業―雪月花殺人ゲーム』と合わせ、学園三部作と呼ばれることが多い。現在でも学園物は多いが、『放課後』『卒業』が文字通り学園を舞台にしているのに対し、本作は学生街が舞台である点が一風変わっている。
 光平と同じ店で働く、かつてはメーカーに勤務していたという松木が殺害された。さらに、第二の殺人の犠牲者は光平の恋人広美だった。現場は密室状態。続けざまの連続殺人に衝撃を受ける。広美をいかに知らなかったか、打ちのめされる光平。
 二重三重に張り巡らされた謎は、現在でも十分に通用するだろう。知りなくない真相を光平は次々に暴く。その結果、誰もが不幸になってしまった。彼を駆り立てたのは、若者らしい潔癖さなのか。

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2011年12月26日 (月)

白椿はなぜ散った/岸田 るり子

 望川貴は幼稚園で出会った日仏混血の少女・万里枝プティに心を奪われ、二人は永遠の絆で結ばれていると確信する。小中高大学と同じ学校で過ごし、大学でも同じ文学サークルへ入会するが、そこで出会った大財閥の御曹司が万里枝に急接近する。貴は凡庸な容姿の自分とは違い、驚くほどの美貌を誇る異父兄・木村晴彦に、万里枝を誘惑するよう依頼する。貴の計画は成功するかに見えたが―。錯綜する愛憎。はたして真実の絆はどこに。

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 生涯ただ一人の女性への崇拝が嫉妬にまみれる時、悲劇の扉が開いた。10年後の殺人事件がきっかけとなり、最後の真実が明かされる。

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