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2013年2月

2013年2月11日 (月)

ある閉ざされた雪の山荘で/東野 圭吾

 劇団「水滸」の次回公開のオーディションに合格した7人の男女が演出家の名前で送られてきた手紙によって、早春の乗鞍高原のペンションに招集される。到着した7人を待ち受けていたのは、ペンションを外部から孤立した「吹雪の山荘」に見立て、クリスティの「そして誰もいなくなった」をなぞるかのような、シナリオのない創作殺人劇の舞台稽古を行うようにという演出家の指示。最初はゲーム感覚で芝居作りに参加していた彼らも、やがてひとり、ふたりと「被害者役」に割り当てられた仲間が姿を消していくにつれて、ひょっとしたらこれは芝居の筋書きなんかじゃなくて、本当に殺人が行われているのではないかという疑心暗鬼に取り憑かれていく。しかし、虚実の皮膜で宙吊りにされた登場人物たちは、なす術もなく、指をくわえて事態の進行に身を任せるしかない・・・。

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 古典的な本格ミステリーの常套手段を逆手に取りながら、作中で起こっている出来事が、現実の殺人なのか、それとも芝居なのか、最後まで底が見えないように仕掛けられた本書の設定は、安直どころか非常に巧みに考え抜かれたものである。

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2013年2月 4日 (月)

天使の耳/東野 圭吾

 「天使の耳」「分離帯」「危険な若葉」「通りゃんせ」「捨てないで」「鏡の中で」からなる交通事故をテーマにした短編集
 深夜の交差点で衝突事故が発生。信号を無視したのはどちらの車か。死んだドライバーの妹が同乗していたが、少女は目が不自由だった。しかし、彼女は交通警察官も経験したことがないような驚くべき方法で兄の正当性を証明した。日常起こりうる交通事故がもたらす人々の運命の急転を活写した連作ミステリーである。

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